文

フランスの”ピュルサー”というユーロ・ロックグループのメンバー
“ジャック・ローマン”のアルバムから「Croisiere」を丁寧に紹介しますね。

 

そもそも…

カ、カ、カ、カセットテープ?!

最初に名曲に選んだ理由を大雑把に言うと、有名バンド”ピュルサーPULSAR“のメンバー”ジャック・ローマンJacques ROMAN“がソロアルバムとしてカセットテープでリリースした、超レアでいい曲だからです。多くの方に聴いてもらうに絶好のチャンスだと思われたからです。

本家本元をさらっとだなんて…

本件を構成するにあたって検討した結果、そもそも”ピュルサー”あっての「Croisiere」という曲。いつものように、アーティストのバックグランドを軽く紹介してから本題の名曲を紹介していく、というやり方がしっくりこない。そうかと言って、ここで両方やってしまうとバランスがおかしくなりそうだ。正直言って、大曲は避けていた。書くのも大変だし、気軽にネット見ながら聴く感じにはならないと思って… しかし決めました!! 次回、ピュルサーの名曲をやることととして、今回は、本家本元をさらっとやりたいと思います。

 

クレジット

クレジット

1986年ソロアルバム『Melodie Boreale』より。

作詞/作曲:ジャック・ローマン

フランス
ユーロ・ロック(プログレッシヴ・ロック)

メンバー

ジャック・ローマン キーボード、シンセサイザー
ジルベール・ガンディルGilbert Gandil ボーカル、カリンバ、鐘
ローラン・リシャールRoland Richard フルート
ピエール・インベールPierre IMBERT  ハーディ・ガーディ

ピュルサーのメンバー
※ジャック・ローマンは多分1951年生まれ

 

カセットテープでリリースした訳

ピュルサーのディスコグラフィー

1966年より活動開始。1970年にバンド名を「PULSAR」に改名。

1975年 1stアルバム『Pollen』(インディーズ・キングダムからフランスで発売)
1976年 2ndアルバム『The Strands of the Future』(同上)
1977年 3rdアルバム『Halloween』(CBSレコードから発売)
1981年 4thアルバム『Bienvenue Au Conseil D’Administration!』(劇作家ピーター・ハンドケと共同名義)
1989年 5thアルバム『Gorlitz』(インディーズレーベルより発売)
2007年 6thアルバム『Memory Ashes』(Cypress musicより発売)

ちなみに、嬉しいことに2001年「MUZEA」から4thアルバムのCD化により、何とカセットテープ『Melodie Boreale』の全曲がボーナストラックで入っています。でも、主人の友達はボーナストラックの入っていないアナログレコードを、2万円も出して買ったとか… 内容は、本流より少し外れているし、ちょっと気の毒な気がします。「ほっといてくれ!!」と聞こえてきそうです。

時代の波を避けて独自の流れで…

3rdアルバム『Halloween』がピュルサーの最高傑作であることはファンは勿論、そうでない人も知っていることであるが、音楽業界では次の波が到来しておりCBSを離れざるを得なくなる。以降は、インディーズレーベルからアルバムを発表することとなる。カセットテープという媒体も自然なことなのかもしれないですが、本当のところはわかりません。しかし、時代に迎合した音へ転向しなくてもよい、アマチュア的な感覚で独自の音楽性を貫くことができたのは結果的には良かったのかもしれないです

 

Croisiereの感想

ハーディ・ガーディとは

聴いていただいて、ずっとソロをとっている楽器がわかるあなたは凄い!  私は、今までバグパイプと信じて疑いませんでした。読めないフランス語をやっとこさこねくり回して「サンフォーナ」から「ハーディ・ガーディ」にたどり着きました。楽器の作りは、クランクで車輪を回して、バイオリンの弓のように弦を擦り音を奏でる唯一の楽器、と言ってもピンときませんよね。わかりやすい動画を見つけましたのでご覧ください。

音色はとても哀愁があり、これだけで曲の大半を決めてしまう、ズルい楽器とも言えます。

Croisiere=クルーズ

曲構成は、ハーディ・ガーディ奏者で有名なピエール・インベールがソロをとっているのですが、Aメロ、Bメロだけの単純なもので、バックでキーボードが雰囲気を創り曲を盛上げています。ピュルサーに言えることですが、独特なメロディーラインに明るいのか暗いのかわからないコードが隣り合わせに繰り広げられ、1センテンスの間にも一喜一憂する深みのある音楽で、正にこの曲にも同じことが言えます。尖がっていない、はっきりしない、優しい、哀しい… 独自の感情で聴ける曲です。

私、独自に走り過ぎていました。と言うのは、記事を書く前(いろいろ下調べをする前)に動画を作ってしまってまして、何とも意味深な感じのものになっています。でも、曲名は「クルーズ」なんですね。読みにくいアルファベットが続いた曲名だなあと思って無視し、音だけ聴いて自分の感性を信じて動画を完成させていました。もし共感してくださる人がいたら嬉しいです。水つながりの部分は当たっていますけど…

試聴

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では、”ジャック・ローマン”の「Croisiere」
コレ聴け!

 

※参考 : フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
アルバム『Melodie Boreale』のジャケット