SHOT OVER HILL3

 

文

ディッケン率いるブロークン・ホームの「SHOT OVER HILL」を丁寧に紹介していきますね。
もし良ければ、前回の記事MR.BIGから閲覧してください。内容が続くのでわかりやすいと思います。

 

MR.BIG → BROKEN HOME

ブロークン・ホームの歴史

簡単におさらいしながら説明します。

BROKEN HOMEの中心人物ディッケンが1972年「MR.BIG」というバンドでプロデビューし、イギリスのEMIと契約し1stアルバムをリリースする。そして2ndアルバムは、アメリカのアリスタと契約、リリースした後に雲行きが悪くなります。EMIとアリスタの英米二大レーベルの間で身動きがとりにくくなり、1stアルバムのコアなファンは2ndアルバムの変化について行けず、アメリカ盤2ndアルバムには1stのリミックス曲が交ざっていたり、そんな中3rdアルバムの準備も整い始めていたが、イギリスでのレコーディングをディッケンの都合などで中止になったり、さらなるアリスタの介入で困難を極める。当の本人達は時間と費用面で精神的負担が膨らみ、最終的にはすべてをボイコットして帰国する。そして、英米両方のレコード会社と契約解消し解散となります。

1980年、ディッケンとベースのピート・クロウザーが新しいバンドを結成する。それが「BROKEN HOME」である。マニアの間ではかなり話題になったらしいです。

 

わかりやすくしましょう!!

アルバムリリースの時期が録音より後々になったり、MR.BIG活動時期にBROKEN HOMEのアルバムがリリースされたりと活動時期が錯綜しているイメージがあり、私自身しっくりきていないので把握している部分だけを表にまとめてみました。

こんなんできましたー!!

ディッケンの歴史

こういうアーティストの歴史に限らずどんなことに関してもですが、往々にしてトピックス以外の部分はウヤムヤな説明になっている書物が多く、ブロークン・ホームの再結成のあたりがリサーチできませんでした。しかしながら、焦点を当てたい所に当てないと内容がぼやけてしまうことがあるので、その表現方法を否定したらいけませんね。

現実として考えてみても、多分、ディッケン及びメンバーのプライベートを含むその時々の状況や、仕事とのタイミングなんかで、その時にベストな方法を選択してきたのでしょうから、「ここからここまでが○○で、ここからここまでは××」なんて画一的な動きができるはずもなく、表にできないのが当たり前ですよね。

 

この際、確定できないことは敢えて書かかないでおきましょう。というわけで、少々後半あたりが雑になっていますがご了解ください。

 

SHOT OVER HILL のクレジット

1980年 1stアルバム「BROKEN HOME」より

作曲編曲:ディッケンDicken(本名:ジェフリー・ロバート・ペイン)

プロデュース:ロバート・ジョン・ランジRobert John Lange

メンバー
ディッケン ボーカル、ギター
ロリー・ウィルソンRory Willson ギター
ピート・クロウザーPete Crowther ベース、キーボード
ピート・バーナクルPete Barnacle ドラム

ブリティッシュ・ハードロック/プログレッシヴ・ロック

 

後期のディッケンから聴いてみよう!

半世紀を経、哀愁ふかまる

1969年から音楽活動を始め、2021年現在で50年以上になる。半世紀の間、自分自身を曲を媒体として表現してきたわけだ。

今回、改めてディッケンの音楽性に時間をかけて触れてきた。情報が少ないので、すがるようにライナーノーツを見たりネット検索していたため、一緒に50年寄り添ったような錯覚に陥っている。最近、どのアーテイストに対してもその傾向があるのだが、ディッケンは特別感がある。何故だろうか…?
最初にMR.BIGの曲を聴いた時、個性的でカッコよく印象深かったのを覚えている。お茶目なメロディーが随所に登場するが、一曲通すと丁度良いまろやかさに仕上がりニヒルな印象もある。奇をてらったような小手先の方法だといつか破綻するが、彼がそうではないのは永く聴いていればわかる。その年々で相応の個性が曲に反映されており、決して気負いを感じない。いつの時代も自然体で純粋に、そして音楽性で勝負してきた人なのだろう

 

MR.BIGにしてもBROKEN HOMEにしても、デビュー作は凄い! コアなファンが生まれて当然のような音だ。だからこそ求めてしまうんですよね、同じような感動を。

わかります!!

ですが、無名の60代のバンドの音だと思って聴いてみてください。切り口を変えれば違った音に聴こえるかもしれませんよ。自分を騙して遊んでみてはいかがですか?

 

いつもいた理解者に敬意を表します

ここからは完全な憶測です。
MR.BIGを解散した際は、色々なことがゴテゴテとなりディッケンが勝手な行動をとったようなイメージになっていますが、アーティストですから、実際そういうことはあるでしょう。しかし、半世紀の間ディッケンの思い描く音を再現できているのは、個性的でアーティスティックな感性を理解しサポートしていたメンバーがいたからこそだと思います。

そんな思いをはせながら、2ndと3rdから選んだ名曲を聴いてください。曲のイメージに合わせて画像作成しましたので、見てやってくださいませ。

 

Life

 

文

一気に体感温度が下がるようなムードの曲!
2ndアルバムより同タイトル「Life」
コレ聴け!

 

Been A Long Time War

Been A Long Time War2

文

70歳手前のダンディな声で思いを歌う。
2018年リリース3rdアルバム「FRAGMENTS」より「Been A Long Time War」
コレ聴け!

 

 

SHOT OVER HILL の感想

似てる? 似てない?

いよいよ、本題の名曲紹介です。

あふれ出る曲を、心機一転、BROKEN HOMEという新スタイルに情熱をそそいだ、その結晶とも言える逸品を1枚のアルバムに閉じ込めています。ですから、1曲に絞ることは難しかったです。あれにしようかこれにしようか悩んだあげく、MR.BGの色とBROKEN HOMEの色を区別するとしたらどの曲になるかな?という選定方法をとり「SHOT OVER HILL」に決定しました。

ところで、「ポリスTHE POLICE」の「Wrapped Around Your Finger」という曲なんですが、ちょっと似ているような気がするんです。「平成の名曲」の「レベッカ」の記事内に紹介した”明らかなパクリ”ではありませんよ。正直どちらを先に聴いたか覚えていないのですが、どちらを聴いてももう一つの曲が気になってしまうんです。リリース時期は2年ぐらい違いますが、どちらも天才的な作曲者です。全くパクリなんて思っていませんが、気になるんです。レゲエのリズム、声質の似たボーカル、おだやかなテンポ、マイナーな響きが共通点ですが、これらを合わせ持った曲は誰が作っても同じ感じになるのかもしれません。ボサノヴァやジャズとかが醸し出す雰囲気のように、レゲエのリズムを使うだけでその曲の輪郭を決定する要因が大きいのかもしれない。私はそれに引きずられ、本当の曲が見えていないのか… そうは思いたくない。主人なんかは、似ていると思ったことはないと言っています。

聴いてみます?

文

あなたは、私派?それとも主人派?それとも…聴いてみてください。
ポリスで「Wrapped Around Your Finger」いい曲ですよ。

 

私自身の”メロディー把握ツール”のメカニズムが、既存把握しているものとの類似性に着目したアセスメント機能を含んだ構造になっているのかもしれません。要するに、初めて聴く曲を個の曲として把握する際に、既に知っている曲と似た部分を探して把握し全体像をつかむ、そして自分の引出にいれていく作業です。仕方ないことで、ここの嗅覚が強いのだと思います。皆さんは、どうやって新曲を把握しますか?「そんなん、考えたことないわ!」ですよね、私もさっき初めて考えてみことですから。

 

彼女の妹からの依頼で…

当時ロンドンのシェパーズ・ブッシュにいた頃、彼女であるジェニーと彼女の妹ジュリエットと3人で暮らしていた。この曲を作るきっかけになったのは、ジュリエットが「SHOT OVER HILL」のことを曲にしてくれないかしら、と言ったからとのこと。ショットオーヴァー・ヒルはオックスフォードにあり、今でも古い田舎町を残した自然あふれる奇麗な丘です。グーグルマップで旅して来ました。無料で旅行できますので是非是非どうぞ。

この曲のテーマが、単純にショットオーヴァー・ヒルという場所のことなのか、歴史のことなのか、その頃の彼女たちとの暮らしのことなのか曲を聴いただけではわかりませんが、曲名と印象だけで画像を作ってしまいました。そうだ、歌詞を調べればもう少し詳しく紹介できる、手元にCDはあるけどライナーに歌詞が載っていない。LPがここにないのでいずれ実家から…

 

記事内でも言ったようにレゲエのリズムが基本になっています。『馬にでも乗ってゆっくり旅をしている… でもあまり楽しそうではなく、毎日の暮らしに飽き飽きしているけど自分の力では大きな自然には対抗できない… そんな因果な関係をテーマにしているような感じ…』で中間のギターソロの混沌とした雰囲気が余計にそう感じさせます。歌詞を知らないが為とは言えかなり大胆かつ勝手な解釈をしてしまいました。

解釈は人それぞれ違っていいと思います。

それぐらい、一種独特なムードの曲です。

 

試聴

大変お待たせしました。
ポリスの曲と似ているかどうかは置いといて、先ずはゆっくりと聴いてください。

文

ディッケンワールド最後に紹介する名曲「SHOT OVER HILL」
コレ聴け!

 

※参考 : フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
「MR.BIG」2ndアルバムのライナーノーツ
「ブロークン・ホーム」1st~3rdアルバムのライナーノーツ