私の愛してやまないアーティスト”パット・ベネター”
選りすぐりの名曲(8曲)を愛情込めて紹介する第2弾「PAT BENATAR Collection partⅡ」
パット・ベネターの魅力を存分にご堪能くださいね。
そして前回からの企画、主役パットと私の2人で進めて参ります。
…と言ってもやっばり自作自演ですが…
どういうことになるやら… お楽しみ、お楽しみー!!
第1弾には、曲以外のことも面白詳しく説明していますので、是非そちらからよろしくお願いします。
ディスコグラフィ
パット・ベネター おススメ曲
Pictures Of A Gone World ~ Everybody Lay Down
『誰もいなくなったキャバレーのステージから聴こえてくる寂し気なピアノの響き……。わずか41秒という短いインストルメンタルによるオープニングのシーンにはこんなタイトルが付けられた。”追憶のピクチャー” その言葉が意味するのは、自らのスタイルを改めてよりベーシカルなものへと回帰させることなのか、それとも単純に過去の自分を葬り去るための意識の表れなのだろうか。そしてこれに導かれた後に飛びだしてくる、あまりにもヘヴィーなロック・ナンバー “エヴリバディ・レイ・ダウン” 。この曲を耳にした瞬間には、すでにオープニングの時点で頭の中に浮かび上がった疑問に対し、そのすべての答えが見い出せることになったわけである。』
と、まあこんな感じに日本のライターさんは書いてくれているわ。っで、その “答え” ってわかる?
答えになっているかどうかわかりませんが、今まで以上に堂々としたロックに感じました。エキセントリックなピアノの終わりから、間一髪いれず次曲がフェイドインして、決して前のめりではない落ち着いたテンポで始まる。まるで、言葉を発することなくメンツを切っている強いお姉様を見ているようです。
想像することは人それぞれで自由だわ。だから、”答え” もリスナーの感覚に任せるわ。この曲は、よりルーツを感じさせ、新しいハードなロックン・ロールとも呼ぶべきアプローチを打ちだしたアルバムでもあるわ。
また、機会があれば話したいけど、前作の、全曲がブルースのアルバム『True Love ~トゥルー・ラヴ~』という過程があったからこそ成し得たことなのよ。
へー、そうなんですね。とにかくカッコイイ曲で、サビのシャウトというか…スキャットというか…吠えている感じがいいし、ギターの入り方や音色が絶妙だと思います。このオープニングでニヤけたファンが多いのではないでしょうか。
9htアルバム『Gravity’s Rainbow ~虹のロックン・ロール~』より
作 : Neil Giraldo / Pat Giraldo の「Picture Of A Gone World と Everybody Lay Down をメドレーで」
※本来ならば、作詞・作曲・編曲者を記載するところですが、ライナーによって左から作詞なのかどうか不明だし、たまに共作もあるみたいですので、間違いを避けるために「作:○○/○○」と表現することとします。その際、クレジットの順番に記載しておきますね。
コレ聴け!!
Too Long A Soldier
Why, Japanese people!?
文、教えて! なぜ日本人は、私のことを語る時、初期のアルバムに集中してるの?後半も頑張ってるんだけど… 何だか悲しいわ。
パット、悲しいのはわかりますが、自信をなくさないでください。日本人だけかどうかはわかりませんが、パットに限ったことではありません。生意気だけど私なりの理論を綴っているので『運営者情報の “重い思い” 』を読んでみてください。私みたいに音楽を純粋に聴こうとしている人間も大勢いるはずです。
さあパット、気をとり直してお願いします。
Sorry, 取り乱してしまったわ。
じゃあ、曲の紹介に戻るわね。
この頃は家庭をもっていたので、パット・ベネターはこのまま落ち着いたサウンドになってしまうのか… なんて言われることもあったけど、違うわ。むしろその逆、プライベートでは充実しているけど、音楽に関してはいつでもハングリーよ。このアルバムは、楽曲に合わせてより繊細なプロデュースになっているから、少し上品な印象を受けるかもしれないわね。内面に潜む細やかな感情を表現したかったの。でも、今までと同様にタイトで攻撃的な部分も潜在的には感じられると思うわ。
この曲は、邦題が “永遠の炎” となっていて、永く戦士でいすぎた人の感情を表現しているの。想像を絶する重いテーマだけど、この機会に気持ちを寄せてもらえると嬉しいわ。
戦争映画やドキュメント番組なんかは観た方なので、私なんかが簡単に理解できない世界だということがわかります。想像するのも怖いぐらいです。悲しさと希望を感じる曲になっていると思います。日本語歌詞を付けているので深みのある鑑賞ができると思います。
7thアルバム『Wide Awake in Dreamland ~ワイド・アウェイク・イン・ドリームランド~』より
作 : Charles Brown / Gene Radd の「Too Long A Soldier」
コレ聴け!!
Fight It Out
文って変わってるわね。一般的には、このアルバムだと「Shadows Of The Night」や「Anxiety(Get Nervous)」が人気なんだけど… でも、この曲は緩急がはっきりしたドラマティックな曲だわ。メリハリを利かせているので、演奏やヴォーカルは楽しくやれたの。
確かに「Anxiety(Get Nervous)」も好きですが、やっばり「Fight It Out」の方が好きです。
あっ、まずい、言い切ってしまった!! このブログは好き嫌いではなく名曲かどうかで判断しなければならないのでした!! この際、自分の感性を信じて “好き” イコール “名曲” ということで語りたいと思います。
一番惹かれている部分は、ライブステージを想定すると、オープニングの静かな場面では、照明はブルー暗転でヴォーカルにだけサスペンション・ライトが当たっていて、その天井からヴォーカルに降りたサスの光の中に塵の結晶が舞っている。スモークが焚かれ、気のせいか温度が2度ほど低くも感じる空気の中で、ステージ上は靄がかかり神秘的な音空間ができあがっている。視覚的な効果と相俟って、必要以上に音色にエフェクターがかかっているような錯覚も生じる。曲が次の場面に移ると一変して夕焼け色の明るさになる。そんな照明が似合う曲です。
日本語歌詞がわかりませんが、多分、人生で壁にぶつかった時の応援歌だと思います。曲だけ聴いた時の印象とは全く違う内容なので、ロマンチストな私の心は何だか具合が悪いです。
4thアルバム『Get Nervous ~ゲット・ナーヴァス~』より
作 : Neil Giraldo / William Steinberg の「Fight It Out」
コレ聴け!!
Painted Desert
レパートリーの中では比較的珍しいタイプの曲かもしれないわね。始終暗いから… 大事な人を失くしたんだから仕方ないけど。と言っても、曲の中のことだけど。露骨には表現していないけど、ブルージーなエッセンスを感じてもらえたら嬉しいわ。
この曲は、職業作家さんが書いたのではないかと言うぐらい完璧ですよね。クール&キャッチーに仕上げることは難しいと思います。メンバー間でこんな作品が残せるのですから、やっばりパット・ベネターは凄いです。
最初のドラムの登場のしかた、Aメロの小節終わりに入るギターのフレーズ、パットの寂しいスキャット… いいですよ。
5thアルバム『Tropico ~トロピコ~』より
作 : Neil Giraldo / Myron Grombacher の「Painted Desert」
コレ聴け!!
Le Bel Age
この曲は、清々しくて、女性らしくて、スケールの大きい素敵な曲よ。ストレートなロックを基調にしなから、様々な効果音やシンセサイザーをからませて、ジワジワと盛り上げながらドラマティックな展開を見せていくわ。アルバムの2曲目で「Sex As A Weapon」に続く曲、名曲続きで驚かないでね。
とても気持ちのいい曲で、私は海辺の風を感じます。メロディーがいいのはもとより、それを演出する他の楽器、特にオープニングとエンディングのきらびやかなギターが統一されているところなんか、王道ですが、ちゃんと王道をやっているのは素敵です。楽曲を大切にしている様がうかがえます。
タイトルは、フランス語で「美しい年齢」でしょうか。和訳はありますが意味がつかみきれませんでしたので、動画の方は、パットのPVのステージで女性が歌っているシーンだけ拝借して作成しました。
6thアルバム『Seven the Hard Way ~セブン・ザ・ハード・ウェイ~』より
作 : G.Marshall / R.Tepper の「Le Bel Age」
コレ聴け!!
Ooh Ooh Song
レパートリーの中でも同じタイプの曲はないわ。ポップ中のポップな曲とも言えるの。とにかく、楽しい気持ちになってくれたら嬉しいわ。
機会があったらPVを観てみて、私達のポップな世界観が繰り広げられているわ。
楽しい曲で、パットには珍しくキャンディ・ポップスだと思います。いつもは、勇ましいパットですが、たまには可愛いパットもいいですね。
随所に入っている軽い感じのオルガンが、ポップさと古典的な感じを醸し出しグッド・チョイスだと思いました。また、後半「1.2.3.4」とカウントが入り、仕切り直すのもライブ感があって身近に感じます。
ニールと一緒に楽しく曲を作ったのですね。
5thアルバム『Tropico ~トロピコ~』より
作 : Neil Giraldo / Pat Giraldo の「Ooh Ooh Song」
コレ聴け!!
One Love
シンボル的な表現でもあるけれど、ある男のことを語りながら、生き方を説いているような内容とも言えるわ。とっても雄大な曲だけど “One Love” というぐらいだから “愛” をテーマにしているのよ。和訳もあるけど、文にはわかりにくいかもね。
少しだけ場面展開があるけど、だいたいは平和な感じの音で穏やかに進んでいくから、リラックスして聴いてもらいたいわ。
どっちかというと、ジワジワと良さがわかってくる曲ね。
そうですね、雄大な印象をもっていました。歌詞に “ライオン” が出たり、弱肉強食を思わすようなフレーズや広いサバンナの映像が浮かびそうな音の重なりに心を奪われました。これは、私がもった印象なので正しいかどうかわかりませんので、先入観をもたずに聴いてみてください。
悲しいかな、パットの言うように歌詞の意味がわかりませんでした。音楽だけの印象で動画を作り歌詞も載せたので、辻褄が合っているかどうかわかりません。歌詞の内容がわかる人、是非教えてください。(目の前のパットに訊いても無理そう…)
7thアルバム『Wide Awake in Dreamland ~ワイド・アウェイク・イン・ドリームランド~』より
作 : Neil Giraldo / Myron Grombacher の「One Love」
コレ聴け!!
Walking In The Underground
ジャーン、それでは最後の曲!!
イントロからトランペットをフィーチャーしていて、地下の重苦しい雰囲気を醸し出しているの。アルバムでは「Sex As A Weapon」「Le Bel Age」に続く3曲目、2曲続けてタイプの違うキャッチーな曲だったから、この異質な雰囲気の曲が妙に映えるのよね。語り風のボーカルで始まりで、徐々に盛り上がっていき、トランペットで終わるの。ある風景を切り取って紹介したような感じかな。どのパートもメロディーがいいのよ。
和訳歌詞を持っていないので曲の内容はわかりませんが、トランペットのフレーズと曲の雰囲気がどことなく裏社会の臭いが感じられます。トランペットを使った曲は珍しかったのですか?パット・ベネターの曲のイメージから全くはずれていないので、トランペットに特別感もなく、むしろ、よりパット・ベネターの曲になったような気がします。私が、パット・ベネターに抱いているイメージは、西部劇に登場する女性カウボーイなので、このトランペットが荒れ果てた荒野から聴こえてきそうでしっくりくるのです。
この曲に限らず、大抵の曲に登場する基礎訓練で養われた奇麗なファルセットが、広大な大地のような情景や、誰にでもあり得る繊細な感情を表現されていると思います。時には、囁いたり、シャウトしたりと自然な歌いまわしで、ジャージーで土臭い歌声や感情豊かな優しい声など色々な表情を見せてくれます。
これにライブパフォーマンスが加わることにより、4年連続でグラミー賞の最優秀女性ロック・ボーカリスト賞を獲得、他にもローリング・ストーン誌やプレイボーイ誌、サーカス誌などでも、のきなみ人気投票の第1位になり、’80年代アメリカン・ロック・シンガーで最もホットな女性ロック・シンガーとなっていくのも、これまた、当たり前ですよね。
6thアルバム『Seven the Hard Way ~セブン・ザ・ハード・ウェイ~』より
作 : Neil Giraldo / Myron Grombacher の「Walking In The Underground」
コレ聴け!!
パット、お疲れ様でした!! とても楽しかったです。
これからも素敵な曲を届けてくださいね。
会話方式で文と話せて、私も楽しかったわ。
これからも埋もれそうな名曲をいっぱい紹介していってね。
あとがき
自作自演の会話方式、少々うざかったですか?学習方法で言うところの “ロールプレイング” のやり方なので、勝手にパットになりきったりして勉強になった部分もあるし、構成が楽だったのはメリットです。くれぐれも、会話は自作自演ですので異論があれば私の方に… おてやわらかにお願いします。
※参考 : フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
1st~10thアルバムのライナーノーツ