TAOと言えば、やっばりこの曲「Tell Me」でしょう!!
TAO結成~分裂、その後について丁寧に説明していきますね。
今回も少し横道に反れますが、それは「Tell Me」をより良いコンディションで聴いてもらうための演出です。
Tell Me のクレジット
クレジット
1983年 1stアルバム『FAR EAST』より
作詞:ジャネット・辻野 / 作曲:デヴィッド・マンDavid Mann / 編曲:TAO
バンド編成
デヴィッド・マン ボーカル・ギター
関根安里 キーボード・バイオリン
岡野治雄 ベース
野澤竜郎 ドラム
4人編成バンド
プログレ/ロック/ポップス
TAO の悲劇
リューベン&カンパニー
リューベン辻野さんという人をご存知でしょうか?チャーのバックバンドのドラマーを経、「リューベン&カンパニー」というツインドラムのグループでドラムとボーカルをやっていた、一時はプロマイドの売り上げが西城秀樹を筆頭に5位にまで駆けあがるぐらい人気の人で、以降はスタジオミュージシャンとして知られている方なんです。父親がイギリス人、母親が日本人のハーフで日本で生まれ育った日本語ペラペラの方ですが、TAOのボーカルのデヴィッド・マンの弟さんなんです。(私が主に参考資料にしているライナーノーツには、デヴィッドの父親はアメリカ人となっていましたが、どちらかが間違いだと思います。)私は、失礼ながら存知得てなかったのですが、知名度のある方のようでしたので冒頭の切り口をリューベン&カンパニーにしてみました。YouTubeでチェックしましたが、甘いルックスでドラムとボーカルを操るカッコイイ存在で、5位は納得です。
当のデヴィッドも、10代で芸能界入りし、本名の辻野デヴィッドで「ロックンロールサーカス」というアイドルバンドに参加したり、ドラマーの弟リューベンと「デビー&リューベン」や「クエッション」でも行動をともにしてきた。70年代末には、それぞれ別の方向へ歩むこととなり、リューベンは前述したチャーのバック… というくだりになる。
一方デヴィッドの方は、芸能活動に見切りを付け、新しいメンバー関根氏、岡野氏、野澤氏とTAOの前身バンド(バンド名はわかりません)を結成する。どうゆう馴れ初めでこの4人が出会ったかはわからないのですが、強力なメンバーを得た彼は、数年ライブ活動を経験した後、心機一転、武者修行として3か月間アメリカ西海岸で過ごしたようです。勿論4人で。この地が全てではありませんが、文化の異なる大地で感覚を養ったり、離れた場所で日本を見据えるのは、ありですよね。
彼らは、80年代の始めに帰国したのですが、関根氏が電車の中吊りで見た中国の道教の記事からインスピレーションを受け「TAO」というバンド名が生まれたとのこと。記事の内容がどのようなものだったのかわかりませんが、これから始まる4人の志しと一致するものがあったのかもしれませんね。そして、その道教のシンボルマークでもある太極図を拝借することとなるのです。皆さん、一度は見たことがあるのではないでしょうか?「TAO」のロゴと言っていいのかどうかわかりませんが、1stアルバムのジャケットは、このマークを「TAO」の「O」と見立てて、「T」「A」を縦に並べたています。白黒でスタイリッシュなデザインなので目を見張ります。著作権に抵触するのでここでは掲載できませんが、次に見てもらう限定公開動画ではジャケットが見られるのでお楽しみに!
わかりやすく説明できるほど熟知できていないので省略しますが、TAOがワーナーパイオニアに見初められデビューにつながる音楽業界の背景には、TAOにとって好都合なことが多かったようです。その一つに、洋楽センスを持つディレクターが日本人グループを手掛ける時代が訪れていたということです。アメリカから帰国したばかりの4人が、ワーナーと契約したのは運命的なことで、そういうスタッフがそろっていたからこそ全曲英詞での活動が黙認されたのです。
キューピー・マヨネーズ
TAOに用意された活動枠の一つにCMソングがありました。当時から洋楽の原盤使用料は高額だったので、洋楽センスがあるTAOは歓迎すべき存在でした。日本語ではないのでナレーションの邪魔にならないということも大きな理由ですが、キューピー・マヨネーズのCMソング「AZUR」に限っては、元ブルーコメッツの井上大輔氏の作曲ですが、洗練された音とデヴィッドの親しみやすいポップなメロディーも期待された理由ではないでしょうか。
絶えずバックで聴こえるバイオリンの音色が爽やかな都会的な雰囲気を醸し出します。他にも「ブリヂストン・ゴルフボール」「パイオニア・プライベート(ミニコンポ)」などもTAO名義であり、皆さんの知らない内に彼らの音と出会っていたのかもしれませんよ。
HELLO VIFAM(銀河漂流バイファムの主題歌)
CMとのタイアップ、ライブ活動も順調に進むなか吉報がもたされる。それは、新作アニメ「銀河漂流バイファム」の主題歌制作を依頼されたことだ。ワーナーは、日本コロムビア、キング、ビクターのようにアニメソング専属の学芸部がないこともあり、このような吉報がTAOにも訪れることもあるのだ。懐かしい「星の子チョビン」「タイムボカン」もワーナーから誕生しているようですよ。
何と、書下ろし曲の「HELLO VIFAM」は英詞のままで提出、アニメソングだから日本詞への変更は覚悟していたが、英詞のままでOKが出ちゃったんです。初のゴールデンタイム作品、当時では斬新な試みだったと思います。「銀河漂流バイファム」は、ヴェルヌ作「十五少年漂流記」をモチーフにしており、宇宙コロニーに残った13人の少年少女が子供たちだけの力で、家族を救うべく旅を続けるというストーリーで、年齢を感じさせないみずみずしいディヴッドの歌声が合っていたようだ。
「HELLO VIFAM」のサウンドトラック盤はチャート最高位10位をマークし、「日本アニメグランプリ」でもアニメソング部門賞に選ばれました。
FAR EAST の一部をご紹介します
後の考察でも関連があるため、ここでアルバム「FAR EAST」の一部をダイジェストに編集したものを聴いてください。今ここで「FAR EAST」の中身を小出しにすることは、主役の「Tell Me」を衝撃的に聴いてもらうためにはあまり良い演出ではないと判断されるところですが、「Tell Me」は曲のタイプが違うので惜しみなくできます。
では、ちょっと聴いてみてください。
一部CM曲を除けば、作曲はディヴッド、編曲はメンバー、作詞はマネージャーのジャネット・辻野が担当していた。ジャネットさんは、ディヴッドの奥様という噂を耳にしましたが真相はわかりません。
凝縮された日本での活動も束の間…
アニメソングで成功を収めたTAOは、日本武道館のステージも体験した。その他、全国ツアーやカルチャー・クラブのオープニンクアクトも務めるほどに成長し、多忙なツアーの合間を割いて制作されたのがアルバム「FAR EAST」である。
しかし、当時のアニメソング/ロックの世界には歴然とした境界があり、「Hello Vifam」でTAOを知った「銀河漂流バイファム」のファンが、そのままTAOの人気を支えるということにはならなかったのだ。小学生の子供が主題歌目当てにTAOに飛びついたけどそれ止まりだった…というなら理解できますが、多少とも音楽に興味があるのなら、他の曲も楽しんでもらいたかったですね。
そんな充実した日々もあっという間に過ぎ悲劇が訪れる。音楽性の相違が理由でディヴッドと3人が分裂してしまうのです。いいアルバムも残せたし、これからも楽しそうなお仕事が待っていただろうに… よっぽどなことだっのでしょうね。グループ名 “TAO” は自主レーベル「ジプシー」へ活動拠点を移してディヴッドが引き継ぎ、関根氏ら3人はそのままワーナーへ残り新グループ名を “EUROX” としてそれぞれの道へ分かれていった。
以降のTAOの活動の詳しいことはわかりませんが、現在ディヴッドはアメリカで音楽活動を継続しています。3rdアルバム『mr.mann』4thアルバム『Time Machine』をiTunes Storeから配信されておりYouTubeでチェックすることもできます。
EUROX の悲劇
ミック氏こと藤倉克己プロデューサーの支え
ここからは、ワーナーに残った “EUROX” について掘り下げてみたいと思います。グループ名は、TAOの頃から目指していた世界進出、特にヨーロッパ圏を意識して命名されたようだ。ジョン・レノンの影響が大きい全曲英語のシンガーソングライターの根本博をボーカルに、そしてプログレ、フュージョンを好む技巧派プレイヤー栗原務をギタリストに迎え5人での再出発となる。
ここで初めて登場する名前なのだが、TAO時代からずっとお世話になっているプロデューサーのミック氏こと藤倉克己さんを紹介します。ミック氏は、現在に至るまでEUROXの陰日向となって支えてくれている人で、ライナーを読んでいても随所随所の転機に関わる場面では必ず名前が登場するぐらいの大きな存在だ。5人がワーナー預かりになったた際も、ミック氏のプライベートスタジオを彼らの活動拠点にも提供してくれている。そんなありがたい環境のもと、TAOの時と同様にCM曲の依頼も受けながら自分達の音に挑戦した。作詞は根本博、作曲は関根安里が担当し、次々と新曲が生まれた。TAOの時から意識にあったのだか、世界音楽市場を見据えての戦略でプログレ色からニュー・ウェーヴへの脱却が図られていた。そして、結成早々に国外からのオファーがあり、カシオペアヨーロッパツアーにオープニンクアクトとして同行し、その終了後アメリカにてレコーディングする、という計画が決まっていた。また、日本では、TAO時代の流れと同様にテレビアニメ「機甲界ガリアン」のテーマソングの依頼がありこれもやってのけた。
しかし、順風満帆に見えていた彼らだか、世界進出という切符を持ちながら根本さんが失踪してしまうのです。そんな中、ドラムの野澤さんも稼業を継ぐために脱退することとなる。米国進出を目前にしての悲劇でした。
中森明菜との運命
一時止まっていたEUROXだが、一年後、すでに新しいボーカリスト長谷川勇氏を加えて新生EUROXが再始動していた頃、こんなことが起きた。
中森明菜の「飾りじゃないのよ涙は」から担当していたミック氏が、彼女のセルフプロデュースの新アルバム『不思議』に正に模索中だった時のことだ。彼女の目指すところは、音的な部分か精神的な部分かは不明だが、マイク・オールドフィールドの「チューブラー・ベルズ」にインスパイアされるものがあり、声を楽器として捉え音量を抑える、というのは外せない条件のようだ。 “ボーカリスト中森明菜を守る” 観点からボーカルを全面に出そうものなら、「カッコイイけど、これじゃあ『不思議』じゃあない。」と作業中断となってしまう。彼女の中のコンセプトは揺るがないのだ。
そんな折、ミック氏が間違えてEUROXのデモテープを彼女に聴かせてしまうのだ。そうしたところ、「もう少し聴かせて… これ、私が歌うことできないかしら?」となり、EUROXの協力のもと、アルバムの半分はEUROXの曲、そしてアルバム制作にはミック氏プロデューサーの補助プロデューサーとして、またスタジオミュージシャンとしても関わることとなるのだ。曲にも手直しが必要だし、英語の歌詞を日本語にしなければならない。何より、彼女の理想を理解・共感し制作しなければならない。 “明菜の一言、藤倉の一週間” と言われるほど独特な空気が流れていたようだ。試行錯誤を繰り返しスタッフは大変な日々を送られたと思います。
彼女を皮肉った言い回しに聞こえたかもしれませんが、このアルバムの出来に関しては評価が難しいです。彼女自信、また関わった方達は、素晴らしいアルバムができたと満足しているようですが、それは紆余曲折あった制作過程がいい思い出となっていたりとか、音作りの実験的な楽しさや新発見、機材を操る楽しさみたいな類のものが含まれていように思います。私の感性のなさを世間に露呈している発言になるのかもしれませんが、普通にボーカルが出ているアルバムが1番いいです。というのも、曲、演奏ともにカッコイイので名曲の宝庫の「D404ME」ぐらい素敵なアルバムになると想像するからです。EUROXの名はもっと大勢の人に知られることになったと思いますよ。断っておきますが、私は、彼女をテーマに既に投稿しているぐらい曲も彼女も大好きです。しかし、アルバム『不思議』に関しては勿体ない感じがしています。ここはきちんと物申さなければ、このブログ『聴いてほしい!昭和・平成・令和そして洋楽の名曲アルバム【コレ聴け!】』の看板が傾いてしまいます。何かの呪縛にかかった明菜ちゃんを含め、スタッフの皆さんは本当にご苦労があったとお察しします。そして、アルバム『不思議』の理解者さん、こんな私を嫌いになっても、このブログは嫌いにならないでください!!
「これ、欠陥品ではありませんか?」と新譜を手にして問い合わせたあなた、恥ずかしがらないで!!
冗談ではなく、このようなクレームが多かったらしいですよ。ご興味のある方は是非聴いてみてくださいね。
最近、アルバム『不思議』の理解者さんの貴重なご意見を聞くことができました。はまると中毒性があるらしいです。 往々にして影響を受けやすい性格の私なので、逆に防衛反応が過敏に反応しているのかもしれません。
そんなこんなでEUROXに戻りますが、芸能界の第一線で活躍するスターとの共作体験や貢献は、デビーしたての彼らにとっては一生涯の宝物になると同時に次へ進む自信にもつながったことでしょう。『不思議』制作と並行して自分たちのアルバムも手がけていたため、翌年にはアルバム『Megatrend』をリリースする。しかし、CDプレイヤーがまだまだ高額だった時代も重なり、業績不振からかまたもや悲劇が… 長谷川氏が脱退する。
EUROX の一部をご紹介します
ここからは、一気に割愛します。その後のEUROXは、自然消滅してしまうのですが、「機甲界ガリアン」のテーマソングを支持するファンが多いことに応えるべく、失踪していた根本氏を呼び寄せ再結成を果たす。2008年のことだ。ここからもあの人物、ミック氏が後押ししてくれているんです。
先ほどTAOのアルバムのダイジェストを聴いてもらったように、EUROXのアルバム『Megatrend』と「機甲界ガリアン」のテーマソングが収録された『Dig From The Past』のダイジェストを聴いてもらいたいと思います。
その後は、ミック氏に見守られながら、それぞれの得意分野で音楽活動を続けているらしいです。
やっぱりこれで賞
「ロード・オブ・ザ・リング」のように魔法が使えたら…
J.R.R.トールキン氏の小説「指輪物語」を原作とした映画三部作「ロード・オブ・ザ・リング」を観られましたか? 残念ながら、少し見てキャストの多さや背景が理解できず挫折した人にとっては良い印象はないかもしれませんが、ストーリー、演出、映像、どこを語っても素晴らしい作品なんです。その監督ピーター・ジャクソンが、DVDの特典映像で語っていたことで、瞬時には想像が追いつかないような新たな発見をしました。それは、「いい作品と言われる映画ですが、私はその映画を観ることができない。何故なら全てを知り過ぎているから。」みたいな内容だったと思います。
「FAR EAST」の頃のTAO、移籍後のTAO、EUROXの作品を、彼らが初めて聴いたかのような魔術が使えたら(自分たちの曲の記憶を消去して初聴することができたら)、どの作品を評価するだろうか… 私は、武者修行に出かけた直後4人で作った「FAR EAST」を選ぶと思っている。何が違うかと言うと、これは名曲に対する私の持論ですが、主旋律のボーカルやソロ楽器のメロディーは元より、バックもある意味歌っていなければならないと思います。ドラムやギターやシンセ等が各々でメロディーを奏でるという意味ではなく、リズムという波に心地よく乗っているアレンジでなければならないと思うのです。専門的に説明できないのでこんな精神論になってしまいましたが、曲単位ならたどたどしくても何とか説明できそうです。まあ、そんな説明で今日までブログを継続しているのですが… ジャンルによって違いますが、プログレにはこれも私の理想ですが、メロディーではなく全体の何かに “哀愁” が欲しいのです。これは自信を持っては言えないことですが、音質が普通かゴージャスか、プロデュースがアナログ的かデジタル的か、バンドっぽいか歌ものっぽいかだと、すべて前者が好みです。だから現代のなんちゃってプログレやポンプロックとかを聴くと何だか具合が悪くなってきます。プログレらしいのを作ろう、という気持ちが先行していて自然ではないのです。「FAR EAST」はその “哀愁” が自然に備わっているアルバムだと思います。このアルバムには、本来やりたかった曲、CMのタイアップ曲、アニメソング…とバラエティーに富んでいますが、メロディー、演奏、プロデュース、アレンジになど意図せずとも “哀愁” が宿っていると思います。
それと、先述しましたTAOの3rdアルバム『mr.mann』4thアルバム『Time Machine』ですが、やっぱりメロディーは垢抜けており引き込まれます。ただ、打ち込み???のような感じなのが残念です。3rdは楽器の音色が似通っているも気になります。これを当時の4人でやっていたら「FAR EAST」も超える粒ぞろいのアルバムになっていたんだろうなと思う。内情を知らないから言えるのでしょうけど当時の4人の曲作りのコンビネーションは素晴らしいと思います。
決裂理由は本当に音楽性の相違なのか!?
ブログ開設の目的でもあります、名曲を多くの人に聴いてもらい残していくこと、この本筋を忘れてついつい考えてしまうほど、TAOの決裂理由が気になります。放ってはおけないので思うところを述べていきたいと思います。
結果から言うと、音楽性の相違ではなく、①人間関係 もしくは、➁音楽性の相違ではない何かだと思います。何故そう思うかというと、先ずは音楽性から考えても、前段で述べたことに加え、EUROXは関根氏の天才的なバイオリンを抑えてまでもやりたい曲のタイプだったのだろうか? それと、具体的に相違点が述べられていないことが信憑性に欠ける。次に状況から考えて、2つに分裂した時、現存するTAOの方が離れていき、残ったEUROXにミック氏が手厚くサポートしていることに違和感がある。総じて勝手な見解で、大きな声では言えませんが、ディヴッドさんと3人もしくは事務所の人とトラブルがあったのではないでしょうか?
あくまでも、私はTAOの方が作品として優れているように思うのでこのような意見になりますが、EUROXの方が優れていると思う人は “音楽性の相違” で納得しているかもしれませんね。明菜の件で入れ込み過ぎたので、意外にさっぱりと終わってしまいました。
Tell Me の感想は?
ここまで引っ張り過ぎたかもしれませんが、頑張って紹介していきます。
マイナーなギターのアルペジオから始まり、それにリズムとストリングスが乗っかり、次いでボーカルが乗ってくるという具合で、何の前触れもなく動き出した列車に乗り込まざるを得ない状況で、気が付くとストーリーに引き込まれているという感じだ。既に破局を迎えている男女の特に男性の気持ちを歌っており『どうしてなんだ! 何故そんな嘘をつくんだ! わかってるよ、もうお終いだろう、代りの奴もいるんだろう、君の口から聞きたいだけなんだよ』という内容で、曲とストーリーが同時進行に繰り広げられているとも言える。英語と曲のカッコよさに引っ張られ必要以上に惹かれていましたが、歌詞の内容はかなり俗っぽいものだったので残念でなりません。そういう理由で少しマイナスのイメージがついてしまいましたが(歌詞の好みについては完全に私の主観です)、そんなことも吹っ飛ぶぐらい後半のバイオリンソロは絶品です。余白のない必要最小限にまとめられた名曲と言えます。
アルバム全体の音がソフトで耳馴染みがよく、個々の曲に個性があり退屈しませんので、是非アルバム通して聴てもらいたいと思います。
試聴
やっばりこれで賞!!
アルバムトップにふさわしいキャッチーでシンプルな曲「Tell Me」
※参考 : フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
アルバム『FAR EAST』『Megatrend』『Dig From The Past』のライナーノーツ
関根安里さんのYouTube